アレキサンドライトレーザーとは、アレキサンドライトという鉱石を光源とするレーザーで、医療脱毛に使われるレーザーの1つです。医療脱毛に使われるレーザーは、ほかにYAGレーザーやダイオードレーザーがありますが、アレキサンドライトレーザーはその中で波長が最も短く、メラニンに反応しやすい性質を持ちます。そこで、今回は、アレキサンドライトレーザーのメリット・デメリットについてご紹介します。
アレキサンドライトレーザーのメリット
1つ目は、メラニンへの反応性が高いことです。
メラニン色素に反応しやすい波長を採用しているため、ムダ毛に効率よくアプローチできます。波長が短いので色素への過剰反応が抑えられ、日本人の肌と相性がよいのが特徴です。
2つ目は、黒い毛や太い毛などによく反応することです。
メラニンに反応しやすい波長で、太く濃い毛の脱毛が得意なので、脇やVIO、脚、腕などの剛毛が生えやすい部位もしっかり脱毛できます。低出力でも毛根にアプローチできるため、全体的に体毛が濃い人も効率的な全身脱毛が可能です。
3つ目は、YAGレーザーに比べて痛みが小さいことです。
ほかのレーザーに比べて波長が短いため、肌に熱がこもる時間を短縮でき、YAGレーザーに比べて痛みが小さいです。冷却装置を搭載しているので、痛みを感じやすい色素の濃い部分も痛みを緩和しながら照射でき、ダメージも抑えながらの施術が可能です。
4つ目は、副次的に美肌効果が得られることです。
シミ治療に使われるレーザーと同じくメラニンへの反応性が高いので、シミやくすみ、そばかすが改善する美肌効果も期待できます。ただし、レーザーが照射できない種類のシミもあります。また、美肌効果は副次的な作用なので、シミやくすみの改善を目的とする場合は別の治療がおすすめです。
5つ目は、全国で施術実績が豊富であることです。
アレキサンドライトレーザー搭載の医療機器は、1997年にアメリカ食品医薬品局によって安全な医療機器として認可されて以来、世界中で広く使用されており、国内での実績も多いため、安心して施術を受けられます。
アレキサンドライトレーザーのデメリット
デメリットとしては、日焼け肌や色黒肌、色素沈着の場合に脱毛が難しいことがあげられます。アレキサンドライトレーザーを照射すると、メラニンに強く反応しやけどを引き起こすリスクがあるのです。
また、メラニン色素の少ない産毛や細い毛には、アレキサンドライトレーザーの熱や光がうまく吸収されないため、十分な効果が期待できません。さらに、ほかのレーザーに比べて波長が短いため、皮膚の深い部分まで届かず、髭などの毛根が深い毛にも不向きです。
YAGレーザーに比べると痛みは小さいですが、ダイオードレーザーと比べると痛みが大きいこともデメリットです。脇やVIOなど毛が濃い部位は、バチッと輪ゴムで弾かれるような強い痛みを感じることもあります。
まとめ
アレキサンドライトレーザーやほかの医療脱毛レーザーには、それぞれメリットデメリットがあります。だから、それぞれの特徴を理解して、自分自身の肌のタイプや脱毛したい部位などに合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。